<color #e7e7eb>① VaD では、歩行障害、転倒、排尿障害、偽性球麻痺、うつなどの気分障害を認めることが多い。また脳卒中に加えて全身の血管障害として虚血性心疾患や末梢動脈疾患を合併することがある</color>
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<color #e7e7eb>② </color>
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<color #e7e7eb>② cerebral autosomal dominant areteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy (CADASIL)では、前兆を伴う片頭痛、気分障害(うつ)、眼底の動脈硬化性変化を伴う</color>
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<color #e7e7eb>③ </color>
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<color #e7e7eb>③ cerebrl autosomal recesiive arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencepahlopathy(CARASIL)では、認知症に加えて変形性脊椎症に伴う腰痛や禿頭を伴う</color>
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VaD の診断基準として現在最も広く使われているのは、National Institute of Neurological Disorders and Stroke and Association Internationale pour la Receherche et l'Ensiegenement en Neurosicences(NINDS-AIREN)の診断基準であり、VaD の全身性合併症・随伴症状として、病早期からの歩行障害、不安定歩行と頻回の転倒、病早期からの排尿障害、偽球性麻痺、人格障害、意欲低下、うつ、情動失禁などが、特異的な症候と記載されている。一方、早期から記憶・認知障害、失語、失行、失認を呈するがそれに対応する画像所見がないこと、局所神経徴候がないこと、画像診断で脳血管障害が認められないことは、「VaD らしくない症状」に含まれている。VaD では、Alzheimer 型認知症と比較して、神経脱落症状などの身体的機能障害を伴うことが多い