このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
dementia:14-9 [2025/06/30] – 作成 nonbe | dementia:14-9 [2025/07/07] (現在) – nonbe | ||
---|---|---|---|
行 3: | 行 3: | ||
<color # | <color # | ||
- | <color # | + | <color # |
---- | ---- | ||
+ | ドネベジルは VaD を対象に行われた二重盲検無作為割付臨床試験によりプラセボ群に比べて認知機能の有意な改善が認められた。特に軽症から中等症の VaD に対する 24週程度の短期の問うよんおける強いエビデンスを有する。長期投与による有用性については今後のエビデンスの確率が待たれる。遺伝性 VaD である cerebral autosomal dominant arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy(CADASIL)に対するドベネジル投与は効果を示せなかったが、遂行機能に限れば有効性を示した | ||
+ | ガランタミンは VaD および脳血管障害を伴う Alzheimer 型認知症を対象に行われた二重盲検無作為割付臨床試験において、プラセボ群に比べて認知機能の有意な改善が認められた | ||
+ | |||
+ | リバスチグミンは VaD に対する二重盲検無作為割付臨床試験において、プラセボ群と比較して認知機能評価項目の一部に有意な改善が認められた | ||
+ | |||
+ | NMDA 受容体拮抗薬であるメマンチンは、VaD および脳血管障害を伴う Alzheimer 型認知症を対象に行われた二重盲検無作為割付臨床試験において、プラセボ群に比べて認知機能の有意な改善が認められた | ||
+ | |||
+ | 以上 4種類の薬剤は VaD に対して一定の効果を示す可能性があるが、併存する Alzheimer 型認知症に対する効果を介している可能性は否定出来ない | ||
+ | |||
+ | その他、ニセルゴリンには複数の臨床試験で、VaD の認知機能の改善が示されている。わが国では「脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善」に対して保険適用が認められている。アマンタジンは脳梗塞後遺症に保険適用があり、VaD の意欲・自発性低下の改善に使用を考慮して良い。また、イチョウ葉エキス(Ginkgo biloba)には複数の臨床試験で VaD を含む認知症の治療に有効性があることが報告されている。また、リスペリドンは低容量(平均 0.95mg/ | ||
---- | ---- |