dementia:activities
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dementia:activities [2023/06/19] – 作成 nonbe | dementia:activities [2023/06/19] (現在) – nonbe |
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<color #223a70>{{fa>far fa-clipboard?24}} 認知訓練は認知機能低下予防に効果的であるという報告と、有意な差は無いという報告があり、一定しない。認知訓練と運動は認知機能低下のリスクを低下させる。余暇活動は定義が明確で無いため、今後さらに解析が必要である</color> | <color #223a70>{{fa>far fa-clipboard?24}} 認知訓練は認知機能低下予防に効果的であるという報告と、有意な差は無いという報告があり、一定しない。認知訓練と運動は認知機能低下のリスクを低下させる。余暇活動は定義が明確で無いため、今後さらに解析が必要である</color> |
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中高齢者の歩行のスピードの低下や握力の低下は認知機能低下に関連している。観察研究のメタアナリシスにより、中高齢期の身体活動や運動習慣の保有は、認知症や Alzheimer 型認知症の発症率低下との関連性が示されている | 余暇活動には知的要素(ゲーム、囲碁、麻雀、映画・演劇鑑賞など)、身体的要素(スポーツ、散歩、エアロビクスなど)、社会的要素(友達に会う、ボランティア活動、旅行など)が含まれ、余暇活動は認知症や Alzheimer 型認知症発症の抑制効果があるという報告が多い。中年期から老年期の余暇活動は Alzheimer 型認知症発症の抑制効果があるという報告が多い。中年期から老年期の余暇活動は Alzheimer 型認知症を発症するリスクを低減するという観察研究もあるが、余暇活動の定義が明確で無いため、今後さらに解析が必要である |
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身体活動や運動習慣の介入による調査は小規模な報告が多いが、認知症の無い高齢者に対する身体活動の介入は注意や判断力の改善をもたらしたメタアナリシスの結果が報告されている。軽度認知障害か Mini Mental State Examination(MMSE)が 24〜28 点の 65歳以上の高齢者に対する 14 のランダム化比較試験 randomized controlled trial(RCT)の 1,695 人を対象としたメタアナリシスでは、運動介入により言語流暢性の有意な改善が認められたが、遂行機能、記憶、情報処理においては有意な改善は認めていない。日本人の軽度認知障害を呈する高齢者を対象とした RCT において、身体運動と注意や記憶を刺激する認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせたコグニサイズを行った結果、論理的記憶や MMSE 得点の改善や海馬萎縮の進行の抑制が確認されている。少数例での検討であるが、運動介入はすでに発症した Alzheimer 型認知症者の認知機能を改善する効果も報告されている | 認知訓練(CQ3A-7-1)は記憶に関する機能低下予防に効果的である可能性があるという報告と、有意な差はないという報告がある。認知機能訓練と運動を行うと、認知機能低下のリスクが減少するというランダム化比較実験 randomized controlled triar(RCT)の報告がある |
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| 瞑想療法は 6件の RCT を含む 12件の報告がある。多くは偏りがありサンプルサイズも小さいが、認知機能低下を予防する可能性が示唆されている |
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| 音楽療法の予防効果については不明だが、認知症者に対する RCT のメタアナリシスの報告では、認知機能よりも認知症の行動・心理症状 behavioral and psychological symptoms of demantia(BPSD)、不安などの改善に効果があるとされている |
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| 芸術療法の効果については、症例報告や小規模なデータの報告があるのみである |
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dementia/activities.1687121833.txt.gz · 最終更新: by nonbe