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dementia:ad_diagnosis [2023/11/20] – 作成 nonbe | dementia:ad_diagnosis [2023/12/18] (現在) – nonbe | ||
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- | ===== 6-1 Alzheimer 型認知症の診断基準 ===== | + | ===== 6-2 Alzheimer 型認知症の診断基準 ===== |
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+ | 米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアルによる認知症と Alzheimer 型認知症の診断基準が 2013年、19年ぶりに 5版に改訂された。dementia の用語を廃止し、major neurocognitive disorde [認知症(DSM-5)]に改められた。Alzheimer 型認知症の診断は認知症であること(基準 A)、潜行性の発症と緩徐な進行(基準 B)と他の疾患の除外(基準 D)に基づいて、ほぼ確実(probable)と疑い(possible)の水準に分類された(基準 C)(表1)。アミロイド PET や脳脊脊髄中の Aβ42 の定価の診断的意義は記載されたが、APP、PSEN1/ | ||
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+ | 2011年に、米国国立老化研究所 National Institue on Aging(NIA)と Alzheimer 協会 Alzheimer' | ||
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+ | 2014年に国際ワーキンググループ International Working Group (IWG)と NIA-AA により Alzheimer 型認知症の臨床症状をより明瞭に分類し、バイオマーカー所見を採用した Alzheimer 病先端研究診断基準(IWG-2 診断基準)が提案された(表3)。出来事記憶 episodic memory 障害から始まり、他の領域の大脳皮質症状に進展する典型的な Alzheimer 型認知症と、近年明らかにされた後頭部大脳皮質萎縮症 posterior cortical atrophy、ロゴペニック型失語 logopenic aphasia、前頭葉型 frontal vairnt などの特殊な臨床症状から始まる非定型 Alzheimer 型認知症に大きく臨床型を分類し、脳アミロイド PEt、総タウかリン酸化タウ増加を伴う脳脊髄液 Aβ42 低下、遺伝学的検査を必須検査としたものである。脳脊髄バイオマーカーの診断感度は 90〜95%、診断特異性は 90% で、florbetapir(AV-45)核種による脳アミロイド PET と剖検脳病理所見との一致率は 96% であることから、本診断基準の診断感度は 93〜100% と推定される | ||
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