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dementia:bpsd [2022/09/18] – nonbe | dementia:bpsd [2022/10/09] (現在) – nonbe |
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{{fa>fas fa-wrench?24}}<color #223a70>{{fa>fas fa-id-card?36}}</color> | <color #223a70>{{fa>fas fa-id-card?36}}</color> |
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===== 認知症の行動・心理症状 ===== | ===== 2-2 認知症の行動・心理症状 ===== |
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<color #a22041>{{fa>fas fa-question?24}} </color> | <color #a22041>{{fa>fas fa-question?24}} </color> 認知症の行動・心理症状 <color #ba2636>behavioral and psychological symptoms of dementia</color>(<color #ed1c24>BPSD</color>)にはどのようなものがあるか |
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<color #223a70>{{fa>far fa-clipboard?24}}</color> | <color #223a70>{{fa>far fa-clipboard?24}}</color> <color #ed1c24>BPSD</color> は<color #640125>認知機能障害</color>を基盤に、身体的要因、環境的要因、心理的要因などの影響を受けて出現する。 |
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| <color #006e54>{{fa>fas fa-map-pin?16}}</color> 焦燥性興奮、攻撃性、脱抑制などの<color #640125>行動面の症状</color> |
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| <color #8f2e14>{{fa>fas fa-map-pin?16}}</color> 不安、うつ、幻覚・妄想をはじめとする<color #640125>心理症状</color> |
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| <color #ed1c24>BPSD</color> は、認知機能障害を基盤に、身体的要因、環境的要因、心理的要因などの影響を受けて出現し、さまざまな症状を呈する。 |
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| European Alzheimer Disease Consortium は、2,354人の Alzheimer 型認知症患者の Neuropsychiatric Inventory(NPI)のデータをもとに、<color #ed1c24>BPSD</color> を <color #640125>活動亢進</color>(hyperactivity)、<color #640125>精神病様症状</color>(pychosis)、<color #640125>感情障害</color>(affective symptoms)、<color #640125>アパシー</color>(apathy)の 4つの要因に分けて整理した。 |
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| <color #640125>{{fa>ffas fa-map-marker?24}} 活動亢進がかかわる症状</color> |
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| <color#640125>焦燥性興奮</color>(agitation)、<color #640125>易刺激性</color>(irritability)、<color #640125>脱抑制</color>、<color #640125>異常行動</color>などが含まれる。 |
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| もの忘れなどを自覚し、不安、焦燥感が出現すると、いらいらして些細なことで不機嫌になる<color #640125>易刺激性</color>につながる。それに周囲の不適切な対応が加わることにより、暴言・暴力などの攻撃性、<color #640125>焦燥性興奮</color>へと発展することもある。 |
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| <color #640125>異常行動</color>には徘徊や攻撃的行動などがある。徘徊は、その背景として<color #640125>地誌的失見当識</color>(<color #a22041>{{fa>fas fa-angle-double-right}}</color> [[d-psycho:disorientation|失見当]])や自宅を再認できない<color #640125>健忘</color>など種々の認知機能障害があり、個々に応じた対応が必要となる。 |
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| <color #640125>攻撃的行動</color>は[[d-daijisen:kentouski|見当識]]が低下した状態で身体接触を誘因に出現したり、妄想を基盤に出現したりとその背景は一様でない。 |
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| 前頭側頭葉変性症 frontotemporal lobar degeneration(FTLD)では、早期から<color #640125>脱抑制</color>が目立ち、攻撃的行動が見られることがある |
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| <color #223a70>{{fa>ffas fa-map-marker?24}} 精神病様症状</color> |
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| <color #640125>幻覚・妄想</color>、<color #640125>夜間行動異常</color>などが含まれる。 |
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| 妄想は<color #ba2636>訂正のきかない誤った思い込み</color>で、健忘や誤認などを背景に心理的要因などが加わって生じる。 |
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| Alzheimer 型認知症では健忘を背景とした<color #ba2636>物盗られ妄想や被害妄想</color>、Lewy 小体認知症 dementia with Lewy bodies(DLB)では誤認や幻視・錯視を背景にした<color #ba2636>嫉妬妄想や幻の同居人妄想</color>などが良く知られている。<color #ba2636>DLB における幻視やレム期睡眠行動異常</color>は BPSD というより[[d-daijisen:tyuukakusyoujou|中核症状]]と捉えられる。 |
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| <color #640125>{{fa>ffas fa-map-marker?24}} 感情障害がかかわる症状</color> |
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| 不安やうつ状態は、Alzheimer 型認知症では早期に認められることが多い。認知機能低下の自覚から不安、焦燥を生じ、環境的要因なども加わってうつ状態を合併することがある。一方、<color #ba2636>健忘型軽度認知障害の段階から不安を示す例</color>は、その後 Alzheimer 型認知症となる率が高いこと、早期からの<color #ba2636>青斑核の病理学的変化</color>などから、不安症状は反応性ではない可能性もある。 |
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| DLBでは経過中、過半数の症例にうつ状態が認められ、DLB の診断基準の支持的特徴に含まれる。<color #ba2636>うつ状態が DLB の初発症状</color>となることも少なくない。 |
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| <color #223a70>{{fa>ffas fa-map-marker?24}} アパシーがかかわる症状</color> |
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| アパシーは<color #ba2636>自発性や意欲の低下</color>である。 |
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| 情緒の欠如などの感情面、不活発などの行動面、周囲への興味の欠如などの認識面に表れる。 |
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| 症状の類似性からうつ状態との鑑別が問題となるが、<color #ba2636>悲哀感や自責感などを欠く</color>のが特徴である。 |
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| アパシーは FTLD で Alzheimer 型認知症より高度に見られるが、Alzheimer 型認知症でも BPSD の中では最も良くみられる症状である。 |
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| DLB でも過半数にアパシーが求められる。 |
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| 主に FTLD で認められる異食・過食も因子分析ではこの項目に分類されるが、<color #ba2636>前頭葉内側底面の機能低下が共通</color>するためと考えられる。 |
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