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dementia:cognitive [2022/09/18] – nonbe | dementia:cognitive [2022/10/09] (現在) – nonbe | ||
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- | ===== 認知症で認められる認知機能障害 ===== | + | ===== 2-1 認知症で認められる認知機能障害 ===== |
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- | 全般性注意障害は< | + | <color #640125>全般性注意障害< |
- | 認知症では、原因疾患によらず、比較的早期から<color #ba2636>全般性注意の持続、選択性、その配分が障害</ | + | 認知症では、原因疾患によらず、比較的早期から全般性注意の持続、選択性、その配分が障害される事が多く、いろいろな個別の認知機能に影響する。 |
全般性注意が低下すると、< | 全般性注意が低下すると、< | ||
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<color # | <color # | ||
- | <color #ba2636>目的を持って、計画を立てて物事を実行し、その結果をフィードバックしながら進めていく機能< | + | 目的を持って、計画を立てて物事を実行し、その結果をフィードバックしながら進めていく機能を< |
前頭葉外側面が重要な役割を持ち、両側損傷で遂行機能障害が生じる。 | 前頭葉外側面が重要な役割を持ち、両側損傷で遂行機能障害が生じる。 | ||
行 51: | 行 51: | ||
経験を記銘し、それを一定期間把持(貯蔵)して、その後に再生(想起)する家庭を含む。 | 経験を記銘し、それを一定期間把持(貯蔵)して、その後に再生(想起)する家庭を含む。 | ||
- | 記憶は、記銘すべき内容、貯蔵する時間により以下のように分類される | + | 記憶は、<color #ba2636>記銘すべき内容、貯蔵する時間</ |
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- | * 言葉で表せて意識化できる記憶を< | + | * 言葉で表せて意識化できる記憶を< |
- | * 技術の記憶など言葉にできない記憶を< | + | * 技術の記憶など言葉にできない記憶を< |
- | <color #ba2636> | + | <color #640125> |
- | * <color #ba2636> | + | * <color #640125> |
- | * <color #ba2636> | + | * <color #640125> |
- | <color # | + | <color # |
* オタマジャクシの名前、形態、成長すると変えるになることが解るのは、意味記憶が保たれているためである。 | * オタマジャクシの名前、形態、成長すると変えるになることが解るのは、意味記憶が保たれているためである。 | ||
- | * <color #ba2636> | + | * <color #640125> |
* やがてオタマジャクシと聞いても何のことかわからなくなる | * やがてオタマジャクシと聞いても何のことかわからなくなる | ||
* さらに進行すると実物や写真を見てもそれが何か解らなくなる | * さらに進行すると実物や写真を見てもそれが何か解らなくなる | ||
行 72: | 行 72: | ||
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- | <color #ba2636> | + | <color #640125> |
* 自転車乗りやスポーツのような技能としての手続記憶 | * 自転車乗りやスポーツのような技能としての手続記憶 | ||
行 85: | 行 85: | ||
* 遠隔記憶 | * 遠隔記憶 | ||
- | 即時記憶は、全般性注意などに関連する機能で、近時記憶と遠隔記憶が出来事記憶である。 | + | <color #640125>即時記憶</ |
- | 即時記憶は刺激を数秒程度把握してすぐに再生する機能。 | + | <color #640125>即時記憶</ |
- | 近時記憶は数分から数日程度貯蔵して再生する機能。 | + | <color #640125>近時記憶</ |
- | 遠隔機能はそれより長い貯蔵して再生する機能となるが、近時記憶と遠隔記憶の時間的な境目ははっきりしない。 | + | <color #640125>遠隔機能</ |
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行 97: | 行 97: | ||
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- | * 作業記憶は、即時記憶を使って状況を把握しながら、それに対して認知的な作業を行う機能 | + | * <color #640125>作業記憶</ |
- | * 予定記憶は、これからすべき事を覚えておいて、適切な時期・状況で行う機能 | + | * <color #640125>予定記憶</ |
いずれも単純な記憶ではなく、前頭葉機能の関与が示唆され、遂行機能に影響する。 | いずれも単純な記憶ではなく、前頭葉機能の関与が示唆され、遂行機能に影響する。 | ||
行 104: | 行 104: | ||
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- | 高温運動、聴覚など基本的な機能が保たれ、言語レベルで障害されている状態を失語と呼ぶ、認知症では構音障害など運動レベルでの障害を合併することもあるので、鑑別を要する。 | + | <color # |
- | 失語が初発症状で、経過を通じて前景に立つ一群を原発性進行性失語と呼ぶが、それ以外にも失語を伴う認知症は少なくない、言語優位半球音 Sylvius 裂周囲領域の機能低下がある場合に出現し、前頭葉中心の機能低下では非流暢性失語に、側頭頭頂葉の機能低下で流暢性失語となる。 | + | 失語が初発症状で、経過を通じて前景に立つ一群を<color #640125>原発性進行性失語</ |
- | 意図した単語を思い出せない喚語困難は、どの型の失語でも良く見られる。 | + | 意図した単語を思い出せない<color #640125>喚語困難</ |
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- | 視空間認知障害は、大脳後方の機能低下が主となる Alzheimer 型認知症や Lewy 小体型認知症でよくみられる。 | + | <color #640125>視空間認知障害</ |
- | 構成障害は図形の模写や手指肢位模倣の異常として検出可能である。 | + | <color #640125>構成障害</ |
Lewy 小体型認知症では錯視や鮮明な幻視が見られ、パレイドリアテストでは無意味な図形を顔と見間違えることが増える。 | Lewy 小体型認知症では錯視や鮮明な幻視が見られ、パレイドリアテストでは無意味な図形を顔と見間違えることが増える。 | ||
- | 日常生活では、資格運動統合の障害からバック駐車が下手になったり、良く知った道で迷う地誌的失見当識が見られたりすることもある。 | + | 日常生活では、<color # |
- | 視空間認知障害が全テイン立つ認知症は、後部大脳皮質萎縮症 posterior cortical trophy(PCA)と呼ばれ、原因疾患としては Alzheimer 型認知症外が多い。 | + | <color #640125>視空間認知障害</ |
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行 126: | 行 126: | ||
慣習的動作や道具使用の障害で、運動や対象認知などの障害で説明できないものを失行と呼ぶ。 | 慣習的動作や道具使用の障害で、運動や対象認知などの障害で説明できないものを失行と呼ぶ。 | ||
- | 肢節運動失行は主に上信運動が拙劣な状態を指し、大脳皮質基底核変性症でみられることがある。 | + | <color #640125>肢節運動失行</ |
- | ジェスチャーや慣習的動作の障害である観念運動性失行、道具の使用障害である観念性失行、着衣動作の障害である着衣失行も種々の認知症で生じうる。 | + | ジェスチャーや慣習的動作の障害である<color #640125>観念運動性失行</ |
ただし、視空間認知障害や錐体外路症状なども加わり、複雑な病態を呈することも少なくない。 | ただし、視空間認知障害や錐体外路症状なども加わり、複雑な病態を呈することも少なくない。 | ||
行 136: | 行 136: | ||
顔の表情から情動を読み取ったり、状況を認識したりする能力が低下する。 | 顔の表情から情動を読み取ったり、状況を認識したりする能力が低下する。 | ||
- | 状況を認識出来たとしても、それに応じた行動の取れない適応行動障害、脱抑制など、社会的に適切でない行為が見られることもある。 | + | 状況を認識出来たとしても、それに応じた行動の取れない<color #640125>適応行動障害、脱抑制</ |
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