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- | 認知症の治療の標的症状には、中核症状と呼ばれる認知機能障害と、妄想、易怒性などの BPSD があり、これらは薬物療法と非薬物療法を組み合わせて治療する。 | + | 高齢者は複数の疾患に罹患している頻度が高く、症状は非典型型となり易く、症状や薬物反応の個人差が大きい。このため、多剤の併用が長期化しやすい、有害事象の頻度も高く、75歳以上の15%に有害事象が認められる。艦隊社脳が低下するため血中薬物半減期は延長する。アルブミン濃度の低下と腎機能の低下による薬物代謝と排泄能低下のため有人は異説型薬物では血中濃度が上昇しやすい。腎排泄型薬物では血中濃度が上昇しやすい。有害事象や毒性に対する認容性は低下する。中枢神経作動薬の有害事象は低容量で出現しうる。高齢者の薬物療法では以下の点に注意する。 |
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- | 認知機能低下には特異的な薬物療法がある場合はそれらを開始し、非薬物療法も併用する。 | + | |
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- | BPSD が出現した場合はその原因となる身体疾患の有無やケアが適切か否かを検討し、治療としては非薬物療法を薬物療法より優先する。 | + | |
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- | Alzheimer 型認知症においては、コリンエステラーゼ阻害薬や NMDA 受容体拮抗薬の使用が推奨される。 | + | |
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- | Lewy 小体型認知症については、コリンエステラーゼ阻害薬の使用が推奨される。 | + | |
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- | 服薬後の認知機能は Mini-Mental State Examination などの心理検査で定期的に評価する。家族からは症状変化を聞き取り、それぞれの状態に適切なケアを指導する。 | + | |
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- | BPSD に対しては、その原因となりうる身体状態の変化や、ケアや環境が適切かを評価する。 | + | |
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- | 環境調整としてデイサービス等の介護保険サービスの利用も検討する。 | + | |
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- | 非薬物療法は BPSD を軽減する。 | + | |
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- | 在宅や施設においてはケアの基本はその人らしさを尊重するパーソンセンタードケアを基本とする。介護者への適切なケアの指導は施設入所を遅らせる。感覚刺激を用いる作業療法は | + | |
- | 薬物療法は、非薬物療法によって | + | 1.高齢屋は生理的に肝機能、腎機能の低下があるため、薬剤によっては若年成人投与量の1/ |
- | 薬物投与を優先して行うべき例外的状況は、① 代うつ病の状態(希死念慮の有無を問わない)、② 他者に危害を加える可能性が非常に高い妄想、③ 自分自身や他人を危険にさらす原因となる攻撃性、の 3つであるとする意見がある。 | + | 2.薬効は短期間で評価する。投薬前に効果測定の所見や検査データを定めておき、効果の乏しい場合は短期間で変更する。 |
- | 薬物療法を優先すべきかどうかは、各患者の状況を十分検討して判断する必要がある。抗精神病薬を含む向精神薬の投与が必要と判断した場合は、薬物の効果と、転倒、骨折、嚥下障害、誤嚥性肺炎、死亡リスク上昇等の不利益、及び適応外使用であることを十分に説明する。 | + | 3.服薬方法を単純化する。服薬回数を減らしたり、薬剤の一包化を行うことで服薬アドヒアランスの向上を図る。 |
- | 向精神薬を開始した場合は、継続的に効果と副作用を評価し、不利益が利益を上回ると考えられる場合は、薬物中止で精神症状が再燃する可能性に注意しつつ、薬物の減量中止を検討する。 | + | 4.多剤併用を避け、処方はシンプルにする。高齢者は様々な身体合併症があるので、可能な限り多剤併用を避ける。 |
- | {{: | + | 5.服薬を本人以外に介護者にも確認する。家族、薬剤師、訪問看護師等で服薬管理を行う事で、服薬アドヒアランスの向上と有害事象の早期発見に努める。 |
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