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dementia:mild_help [2023/08/07] – 作成 nonbe | dementia:mild_help [2023/08/14] (現在) – nonbe | ||
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- | ===== 4C- 軽度・中等度認知症者に対する指導・支援 ===== | + | ===== 4C-2 軽度・中等度認知症者の介護者への指導・支援 ===== |
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- | 軽度認知症とは、Clinical Dementia Rating(CDR)1 に該当し、基本的日常生活動作 activitiea of daily living(ADL)は自立しているが、社会的・手段的日常生活動作 instrumental ADL(IADL)には視床がある状態で、かつ、その原因が認知機能低下によるものである。中等度認知症とは、CDR 2 に該当し、ADL にも障害があり、日常生活を行う上である程度の介護が必要な状態で、かつ、その原因が認知機能低下であるものである。 | + | 認知症者の介護者にはしbしば介護負担感やうつ状態が認められる。認知症者の介護者に対する教育的介入を行った研究についてのメタアナリシスによれば、介護負担に対する中等度の効果とうつ状態に対する小さな効果が認められたが、生活の質 quality of life(QOL)の改善や施設入所の抑制に対する効果は明確では無かった |
- | ケースマネージメントとは、l看護師やソーシャルワーカーなどの専門職によって行われる、地域在住の認知症者のニーズに合わせてケアの著油性を行ったりケアプランを立案したりするさまざまな活動のことである。13件のランダム化比較試験 randomized controlled trial(RCT)につてのレビューによれば、ケースマネージメントには、短期的には認知症者の介護施設入所や介護費用を減らす効果が認められたが、長期的な効果は不確かであったという。うつ状態や認知機能などへの効果も不明確である。ケースマネージメントは、わが国の介護保険制度に於ける介護支援専門員(ケアマネージャー)によるケアマネジメントとほぼ同義と考えられるが、この 13件の RCT にはわが国の研究は含まれない | + | 電話を用いたカウンセリングについての見たアナリススでは、介護者のうつ状態の改善に有意な効果が認められている |
- | 認知症に関する教育、相互支援、ピアサポート、情報交換などの場となる Social suport groups for people with demantia は、患者本人のうつ状態の改善や QOL、自尊感情の向上に有効である | + | インターネットによる介護者教育の有効性を示唆する研究もあり、インターネットの普及によりさらに発展する可能性がある |
- | 初期の認知症者とその家族を対象とする多職種による教育P留グラムにおいては、認知症の症候や信仰につての医学的知識をコアに含めるべきである | + | 介護者の負担軽減と認症者の施設入所回避を指標として実施されたイタリアの介入研究では、ケースマネージメント、看護師の訪問、支援機器 technological device の導入が、介護負担軽減と施設入所回避に有効だった。支援機器としては転倒センサーやガス・水道の止め忘れセンサーなどが使用された |
- | 認知機能訓練もしくは認知リハビリテーションが、記憶力を中心とする認知機能改善を目的に数多く行われている。11 | + | 介護者に対する加入を行った 78 件の研究についてのメタアナリシスでは、介護者の負担感、抑うつ、主観的ウェルビーイング、満足感、能力・知識、および被介護者の症状に関して有意な改善が認められた。介入効果は、介護者の能力・知識の向上に一時する敷く、それに比して介護負担感や抑うつの改善は小さかった。認知症の介護者に対する介入効果は他の介護者に対するよりも小さかった。心理的教育あるいは心理治療的介入は、最も安定した短期的効果が認められた |
- | 回想法、バリデーション、音楽療法、エクササイズ、アロマセラピー、光療法などの非薬物療法の有効性を示唆する研究論文が多数ある。しかし、それらの研究論文は、いずれも対象数が少ない、対照群が設けられていない、評価方法が標準化されていないなど、エビデンスとしての質に問題があるため、それらの療法を積極的に推奨することはできない | + | 3A-1 参照 |
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- | コンピューターを用いた支援機器やロボットによる ADL や娯楽活動の支援が試みられており、今後の発展が期待出来る。軽度の認知症者では時間に合わせて入浴の活動などを促したりするシステムが有効である。中等度の Alzheimer 型認知症者を対象とした研究では、コンピューターで作業手順を図によって段階的に示す事で、独力でコーヒーを入れたりスナックを作ったりできるようになったという。また、自分で選局して音楽を楽しむこともできたという | + | |
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