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dementia:procedure [2022/12/17] – 作成 nonbedementia:procedure [2022/12/17] (現在) nonbe
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 <color #223a70>{{fa>fas fa-id-card?36}}</color> <color #223a70>{{fa>fas fa-id-card?36}}</color>
  
-===== 3A-5 向精神による治療の有害事象 =====+===== 3A-5 高齢認知症者への治療手順 =====
  
  
-<color #a22041>{{fa>fas fa-question?24}} 向精神薬によ治療の有害事象(転倒、日常生活動作 zctivity of daily living(ADL)低下、認知機能低下、誤嚥性肺炎など)には何があるか</color>+<color #a22041>{{fa>fas fa-question?24}} 認知症の物療法はどのうな治療の手順があるか</color>
  
-<color #223a70>{{fa>far fa-clipboard?24}}</color> 向精神の有害事象には過鎮静低血圧、転倒、嚥下障害、便秘、悪症候群がある。死亡リスク上昇とも関連する。オランザピンとクエチアピン耐糖能異常に特に注意を払う。抗うつの選択的セロトニ再取り込み阻害薬 selective serotonin reuptake inhibitor(SSRI)セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬 serotonin-norepinephrine reuptake inhibitor(SNRI)では悪心、軟便、セロトニン候群を、ベンゾジアゼピン系抗不安薬睡眠導入薬は転倒、誤嚥、傾眠、呼吸抑制を生じうる。+<color #223a70>{{fa>far fa-clipboard?24}} 認知症者に対する物療法を開始するときには、その必要を十分に検討する。薬物療法が必要な場合に、服アドヒアラや薬剤の適応症を確認し患者介護者に十分な説明を行った上開始する。</color> 
  
-<color #c53d43>{{fa>fas fa-check?24}} **A**</color>+<color #c53d43>{{fa>fas fa-check?24}} **B**</color>
  
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-有害事象各薬剤てんっぷぶんびょに記されているが、そこに記載された頻度は必ずしも認知症高齢者に対しられた場合のものでは無いことに注意する。認知症高齢者では歩行障害も判断力も低下した有害事象の出現しやい状況で投薬が行われ。抗精神病薬の有害事象は過鎮静、転倒、骨折、嚥下障害、便秘、尿路感染、脳血管障害、心血管系イベント、静脈血栓症、浮腫、歩行障害や、悪症候群、死亡リスク上昇などである。過鎮静は眠気の増強以外に、それまで認められていなかった失禁や良弁出現するといった認知機能低下による生活障害として気づかれることも多い。転倒は脱力、固縮、動作の緩慢化、姿勢反射傷害、注意力低下など複的な影響を介して出現し、頭部外傷、硬膜下血腫、脳挫傷、外傷性くも膜下出血、骨折を伴いう。嚥下障害は誤嚥性肺炎を引き起こす+高齢者、すでに他身体疾患などを抱えているため、多剤併用されてい場合がある。認知症に対する薬物療法も、そ必要を十分検討し必要性ると判断出されるに開始する。
  
-オランザピンとクエチアピンは糖尿病者、糖尿病既往歴患者は禁忌であり、リスペリドンとアリピプラゾール\血糖観察と副作用種源氏対処法を患者に説明する必要性などについて警告が出されている。+薬物療法導入に当たっては、認知症本人でも理解しやすい表現で薬物療法一般的な利益・不利益に関する説明を行い、本人意志も尊重されように配慮すべきである。それもなお本人意志が確認出来ない場合や判断能力に欠く場合には、家族など代諾者に説明と同意を得る。
  
-抗うつ薬の SSRI や SNRI 悪心軟便と言った消状やセロトニン候群(振戦発汗、頻脈、不安、焦燥等)生じうる。抗不安薬や睡眠導入薬では種にベンゾジゼピ系薬剤ついて、脱力、転倒、誤嚥、嚥下障害、傾眠、呼吸抑制など生じうる。+認知症者は、その認知機能障害故に比較的初期から服管理が困難になる。服薬管理ができない事で、意図せぬ過剰投与など事故も起こり得る。認知症者に対する投薬、内服回数を極力少なくする、一包化するなどの単純化、服薬管理ボックスなどを利用して服薬管理を視覚し、本人と介護者が共有できる環境整備が必要である。認知の重度によっては介護者が全面的に管理必要がある。このような準備を行い、アドヒスが両行貯める環境であることを確認した上で薬物療法開始すことが好ましい
  
-定型抗精神病薬や三環系抗薬といった向精神薬の有害事象については、「[[https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20170808_01.pdf|高齢者安全な薬物療法ガイドライン 2015]]」を参照されたい。+認知症如何なるステージでも、認知症の行動・心理状況 behavioral and psychological symptoms of dementia(BPSD)は出現しる。認知機能障害に対するぶる両方並行し、随時 BPSD に対する治療(非物療法・薬物療法)を行う。原疾患に伴う神経症状、高齢者特有合併症(せん妄、嚥下障害、転倒・骨折、肺炎、排尿障害、便秘など)や、身体合併症(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)の治療も平行して行う。 
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 +いずれの薬物療法に際しても、有害事象には十分留意し有害事象を認め場合には速やかに薬物の変更または中止を検討する。 
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 +{{ :dementia:20221217053923.png |認知症の薬物療法フローチャート}}
  
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