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japan:01

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japan:01 [2025/06/17] – [四国海盆方向からみた日本] nonbejapan:01 [2025/09/02] (現在) – [見事な人工地震波探査記録] nonbe
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 {{ :japan:20250617053343.png |}} {{ :japan:20250617053343.png |}}
  
-{{wasyoku:pen-sakuranezu.svg? 16&nolink}} プレートテクトニクス+{{wasyoku:note-sakura.svg? 24&nolink}}  プレートテクトニクス
  
   * 地球表層は数十個の堅い岩盤(剛体の板)であるプレートから成り立っている   * 地球表層は数十個の堅い岩盤(剛体の板)であるプレートから成り立っている
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 この横ずれ境界をトランスフォーム断層と呼ぶ この横ずれ境界をトランスフォーム断層と呼ぶ
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 +----
  
 {{wasyoku:check-wakamurasaki.svg? 16&nolink}} マントル深部からマグマの上昇してくる場所、ホットスポット上をプレートが横切ると海山列が出来上がる {{wasyoku:check-wakamurasaki.svg? 16&nolink}} マントル深部からマグマの上昇してくる場所、ホットスポット上をプレートが横切ると海山列が出来上がる
  
-{{wasyoku:pen-ayame.svg? 16&nolink}} +---- 
 + 
 +プレートは、中央海嶺で生まれた時は、その表面は 約2000m 程度の水深を持っている、これが冷えて固まってくると重量(密度)が増して重くなり沈降する 
 + 
 +  * 表面の水深は中央海嶺から遠ざかるに従って深くなっていき、最終的には 約6000m 位のところでほぼ一定の深さになる 
 +  * プレートの水深と、年代の平方根は比例する関係にある 
 + 
 +{{wasyoku:pen-ayame.svg? 16&nolink}} プレートの運動は、大陸の移動や山脈の形成など、地球表面の地質や地形の成り立ちを支配している 
 + 
 +{{wasyoku:check-bara.svg? 16&nolink}} 日本列島のように、オプレートの沈み込むエリアでは、地震、火山活動、地殻変動(地盤の隆起や沈降など)の原動力になる 
 + 
 +{{ :japan:1-5.png |}} 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}} 日本列島にはふたつの海洋プレート、太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込んでいる 
 + 
 +  * 南海トラフでは、フィリピン海プレートが年間 3〜4cm の速度で沈み込んでいる 
 +  * 日本海溝では、太平洋プレートが年間 10cm 程度の速度で沈み込んでいる 
 + 
 +---- 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}} 太平洋プレートのうち、日本海溝に沈み込もうとしている部分は、1億1千万年前から1億3千万年前までに造られたもの 
 + 
 +  * 水深5500m から水深6000m くらいの海底面になっている 
 +  * 日本海溝では、このプレート面が曲がって、東北日本の下に潜り込んでいる 
 +  * 曲がった部分はさらに海底が深くなり 7000m 以上となっている 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}} フィリピン海プレートはもっと若い年代のプレート 
 + 
 +  * 四国沖では平均して 2000万年前ぐらいの年代を示している 
 +  * 水深は太平洋プレートより浅く約 4000〜4500m の深さになっている 
 +  * プレートが沈み込む様子は、四国南東沖や紀伊半島の下で起こる地震が 約100km ぐらいまでの浅深発地震となっている 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}} 南海トラフは年齢の比較的若い、浅い海洋底の沈み込みとなっている 
 + 
 +  * 日本海溝より水深が浅い 
 + 
 +{{wasyoku:bikkuri-usubudou.svg? 24&nolink}} 水深の浅い理由は、厚い堆積層によってトラフが埋め立てられている 
 + 
 +  * 堆積層のためにトラフ底は平らな地形となっている 
 +  * 水深は最大で 4800m 程度 
 +  * 東に行くに従って浅くなっている 
 + 
 +{{wasyoku:thought-geppaku.svg? 24&nolink}} この堆積層は、フィリピン海プレートに乗ったまま沈み込んでいる 
 + 
 +  * 1970年代にこの堆積層の行方が地球科学上のひとつの大きな問題になってきた 
 + 
 +===== 見事な人工地震波探査記録 ===== 
 + 
 +{{wasyoku:pen-sakuranezu.svg? 16&nolink}} 南海トラフの反射人工地震波探索記録 
 + 
 +{{:japan:20250610071214.png|}} 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}} 縦軸は地震波が発信後ハイドロフォンで地震されるまでの時間 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usubudou.svg? 16&nolink}} 橫軸は実際に地震波を発信した回数 
 + 
 +{{wasyoku:check-usumoegi.svg? 16&nolink}} 回数ごとに記録された反射波形を縦に並べたものがこの図 
 + 
 +船が一定速度で航走、一定間隔で地震波を発信 
 + 
 +音を出した回数は距離に換算することができる 
 + 
 +{{wasyoku:check-tanpopo.svg? 16&nolink}} 強く地震波が反射されるとこが黒い線状に表現されている 
 + 
 +このような反射の強い面を反射面という 
 + 
 +海水と海底面の境界で強い反射が見られ、これが海底地形を表してる 
 + 
 +右側の縦軸 約7.1秒 のところに強い反射面が見られる 
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}} この反射面は、南海トラフのそこから陸側の周面の地下深くまで連続して追跡できる 
 + 
 +フィリピン海プレートの最上部にある玄武岩層とその上の堆積層との境界の反射面にあたる 
 + 
 +---- 
 + 
 +{{wasyoku:pen-sakuranezu.svg? 16&nolink}} 海洋プレートというのは、中央海嶺で海底下のマグマだまりから作られる 
 + 
 +海洋プレートが出来る時、玄武岩の熔岩が吹き出して海底の表面に流れ出す 
 + 
 +海洋プレートの上面は熔岩で出来ている 
 + 
 +{{wasyoku:check-tsuyukusa.svg? 16&nolink}} 熔岩層は、上に降り積もった堆積層より密度が高いために両者の境界は地震波を強く反射する 
 + 
 +地震波探査の記録では明瞭な反射面としてあらわれる 
 + 
 +{{wasyoku:pen-wakame.svg? 16&nolink}} 南海トラフの中央部では玄武岩層の上位に水平の反射面が何層も見られ、厚い堆積層があることがわかる 
 + 
 +その厚さは 約1000m ある 
 + 
 +{{wasyoku:check-usumoegi.svg? 16&nolink}} 地震波の伝わる時間に伝播速度を掛けると地層の厚さになる 
 + 
 +堆積層はふたつの部分、下部の比較的透明な部分と上部の反射面のたくさん認められる部分に分けることができる 
 + 
 +これらを上部層、下部層と呼ぶ 
 + 
 +上部層は陸の方に追跡しいていくと褶曲する様子が見えると同時に、斜めに入った反射面で水平の反射面がズレて断層が見られる 
 + 
 +上層部が陸側に向かって褶曲し、断層で断ち切られて変形している様子がわかる 
 + 
 +{{:japan:20250715053140.png|}} 
 + 
 +{{wasyoku:pen-sakuranezu.svg? 16&nolink}} このような海溝堆積物の変形の様子が、南海トラフでの反射地震波探査によって捉えられた 
 + 
 +  * 断層が描き出されたことに、大変な興奮を湧き起こした 
 +  * 海溝堆積物がプレートの沈み込みを実証していた 
 +  * 海溝堆積物に巨大な力が加わっていることを明瞭にしました 
 + 
 +===== 国際深海掘削計画 ===== 
 + 
 +{{wasyoku:check-usumoegi.svg? 16&nolink}}  
 + 
 +{{wasyoku:pin-usutamago.svg? 16&nolink}}  
 + 
 +{{wasyoku:pen-sakuranezu.svg? 16&nolink}} 
  
  
japan/01.1750107233.txt.gz · 最終更新: by nonbe