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medical:cognitive [2022/09/16] – nonbe | medical:cognitive [不明な日付] (現在) – 削除 - 外部編集 (不明な日付) 127.0.0.1 | ||
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- | ===== 認知症で認められる認知機能障害 ===== | ||
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- | 主な認知機能障害 | ||
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- | * 全般性注意障害 | ||
- | * 健忘 | ||
- | * 失語 | ||
- | * 視空間認知障害 | ||
- | * 失行 | ||
- | * 遂行機能障害 ... etc. | ||
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- | 認知症では疾患毎の機能低下部位を反映し、複数の認知機能に障害が認められる。 | ||
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- | 認知症で障害される主な認知機能としては、注意、遂行機能、記憶、言語、視空間認知、行為、社会的認知などがあげられる | ||
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- | 神経診察の一環として、神経心理学的診察を行うことで、特徴的な認知機能障害をとらえることができる(表1)。 | ||
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- | 全般性注意障害は周囲の刺激を受容・選択し、それに対して一貫した行動をするための基盤となる機能である。 | ||
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- | 認知症では、原因疾患によらず、比較的早期から全般性注意の持続、選択性、その配分が障害される事が多く、いろいろな個別の認知機能に影響する。 | ||
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- | 全般性注意が低下すると、一度に処理できる情報量が減るため、やや複雑なことについて、理解したり、記銘したり、反応したりすることが困難となる。 | ||
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- | 目的を持って、計画を立てて物事を実行し、その結果をフィードバックしながら進めていく機能を遂行機能と言う。 | ||
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- | 前頭葉外側面が重要な役割を持ち、両側損傷で遂行機能障害が生じる。 | ||
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- | 前頭側頭葉変性症 frontotemporal lober degeneration(FTLD)で典型的に見られるが、他の認知症でも認められることがある。 | ||
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- | 遂行機能は少し複雑な行為総てに関連し、仕事や家事などを段取りよく進められなくなることで気づかれる。 | ||
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- | 記憶は、新しい経験が保存され、その経験が意識や行為の中に再生される機能である。 | ||
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- | 経験を記銘し、それを一定期間把持(貯蔵)して、その後に再生(想起)する家庭を含む。 | ||
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- | 記憶は、記銘すべき内容、貯蔵する時間により以下のように分類される | ||
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- | * 言葉で表せて意識化できる記憶を陳述記憶 | ||
- | * 技術の記憶など言葉にできない記憶を非陳述記憶 | ||
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- | 陳述記憶は、出来事記憶と意味記憶に分けられる | ||
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- | * 出来事記憶は、いつ、どこでという内容を含む出来事の記憶 | ||
- | * 意味記憶は、物や言葉の意味などの知識に相当する | ||
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- | 出来事記憶の障害を健忘と呼び、健忘は多くの認知症で中核となる症状であり、特に Alzheimer 型認知症では、初期には逆行性健忘は前向性健忘より目立たない | ||
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- | * オタマジャクシの名前、形態、成長すると変えるになることが解るのは、意味記憶が保たれているためである。 | ||
- | * 意味性認知症では意味記憶が徐々に障害されるために、オタマジャクシという名前が想起出来なくなる | ||
- | * やがてオタマジャクシと聞いても何のことかわからなくなる | ||
- | * さらに進行すると実物や写真を見てもそれが何か解らなくなる | ||
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- | 健忘だけであれば意味記憶は保たれるために、このような症状は見られない。 | ||
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- | 非陳述記憶 | ||
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- | * 自転車乗りやスポーツのような技能としての手続記憶 | ||
- | * プライミングなど意識されない記憶 | ||
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- | 健忘のある患者でも非陳述記憶は保たれるので、日常生活動作を保つ上で有用なことがある | ||
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- | * 即時(短期)記憶 | ||
- | * 近時記憶 | ||
- | * 遠隔記憶 | ||
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- | 即時記憶は、全般性注意などに関連する機能で、近時記憶と遠隔記憶が出来事記憶である。 | ||
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- | 即時記憶は刺激を数秒程度把握してすぐに再生する機能。 | ||
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- | 近時記憶は数分から数日程度貯蔵して再生する機能。 | ||
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- | 遠隔機能はそれより長い貯蔵して再生する機能となるが、近時記憶と遠隔記憶の時間的な境目ははっきりしない。 | ||
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- | * 作業記憶は、即時記憶を使って状況を把握しながら、それに対して認知的な作業を行う機能 | ||
- | * 予定記憶は、これからすべき事を覚えておいて、適切な時期・状況で行う機能 | ||
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- | いずれも単純な記憶ではなく、前頭葉機能の関与が示唆され、遂行機能に影響する。 | ||
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