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14-8 血管性認知症の認知機能障害に有効な薬物
dementia:14-9
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===== 14-8 血管性認知症の認知機能障害に有効な薬物 ===== <color #fef4f4>{{fa>fas fa-question?24}} 血管性認知症 vascular dementia(VaD)の認知機能障害に有効な薬物はあるか</color> <color #e7e7eb>{{fa>far fa-clipboard?24}} VaD の認知機能障害の治療には、コリンエステラーゼ阻害薬であるドネベジル【2B】、ガランタミン【2B】、リバスチグミン【2C】、および N-methyl-D-aspartame(NMDA)受容体拮抗薬であるメマンチン【2B】の投与が勧められる(適応外)</color> ---- ドネベジルは VaD を対象に行われた二重盲検無作為割付臨床試験によりプラセボ群に比べて認知機能の有意な改善が認められた。特に軽症から中等症の VaD に対する 24週程度の短期の問うよんおける強いエビデンスを有する。長期投与による有用性については今後のエビデンスの確率が待たれる。遺伝性 VaD である cerebral autosomal dominant arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy(CADASIL)に対するドベネジル投与は効果を示せなかったが、遂行機能に限れば有効性を示した ガランタミンは VaD および脳血管障害を伴う Alzheimer 型認知症を対象に行われた二重盲検無作為割付臨床試験において、プラセボ群に比べて認知機能の有意な改善が認められた リバスチグミンは VaD に対する二重盲検無作為割付臨床試験において、プラセボ群と比較して認知機能評価項目の一部に有意な改善が認められた NMDA 受容体拮抗薬であるメマンチンは、VaD および脳血管障害を伴う Alzheimer 型認知症を対象に行われた二重盲検無作為割付臨床試験において、プラセボ群に比べて認知機能の有意な改善が認められた 以上 4種類の薬剤は VaD に対して一定の効果を示す可能性があるが、併存する Alzheimer 型認知症に対する効果を介している可能性は否定出来ない その他、ニセルゴリンには複数の臨床試験で、VaD の認知機能の改善が示されている。わが国では「脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善」に対して保険適用が認められている。アマンタジンは脳梗塞後遺症に保険適用があり、VaD の意欲・自発性低下の改善に使用を考慮して良い。また、イチョウ葉エキス(Ginkgo biloba)には複数の臨床試験で VaD を含む認知症の治療に有効性があることが報告されている。また、リスペリドンは低容量(平均 0.95mg/日)で VaD に伴う攻撃性、焦燥性興奮や精神症状を緩和する。チアプリドンは「脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為、精神興奮、徘徊、せん妄の改善」に保険適用を有する ---- <color #1e50a2>{{fa>fas fa-sign-out?24}}</color> [[https://www.neurology-jp.org/guidelinem/nintisyo_2017.html|認知症疾患診療ガイドライン]] <color #a22041>{{fa>mail-reply?16}} [[dementia:vad|血管性認知症]]</color>
dementia/14-9.txt
· 最終更新:
2025/07/07
by
nonbe
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