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===== 1-3 認知症と区別すべき病態 =====
{{fa>fas fa-question?24}} 認知症と区別すべき病態にはどのようなものがあるか
{{fa>far fa-clipboard?24}} 認知症、特に Alzheimer 型認知症と区別すべき病態には、加齢に伴う正常な認知機能低下(生理的健忘)、せん妄、うつ病、その他の学習障害や精神遅滞がある。
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{{fa>fas fa-check-square?24}} 加齢に伴う生理的健忘(表 1)
通常、体験に対する部分的なもの忘れであり、進行しないか、進行がみられても穏やかであること、病識が保たれること、日時の見当識は保たれ、日常生活へ支障をきたすことが少ない点でくべるされる。
{{fa>fas fa-check-square?24}} せん妄(表 2)
せん妄は、意識障害を伴う急性の精神症状で、注意の集中や維持が困難となる状態である。身体疾患や環境の変化、薬剤による影響などが誘因となることが多い。症状は変動し、持続する認知症とは異なるが、せん妄と認知症は合併して見られることが多い。
{{fa>fas fa-check-square?24}} うつ病(表 3)
うつ病やうつ状態による偽性認知症は、動作・思考緩慢や集中困難を生じ、記憶力の低下や判断の障害が起こり、自覚症状として記銘力障害を訴え、認知症と間違われることがある。通常、Alzheimer 型認知症のように記憶や遂行機能の障害が永続することはなく、自己の機能障害を過大に評価することが多い(認知症は、病識の低下を反映して、自己の機能障害を過小に評価する)。抗うつ薬に反応する点も鑑別のポイントとなる。
{{fa>fas fa-check-square?24}} 精神遅滞
18歳以前に発症した全般的知的機能障害で、適応機能の障害が共存する。必ずしも記憶障害を伴う必要はない。
{{fa>fas fa-check-square?24}} 統合失調症
多彩な認知機能障害をきたしうるが、認知症と異なり一般的に発症年齢が若く、認知症ほど重篤ではない。
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{{fa>fas fa-sign-out?24}} [[https://www.neurology-jp.org/guidelinem/nintisyo_2017.html|認知症疾患診療ガイドライン]]
{{fa>mail-reply?16}} [[dementia:index.html|認知症]]