セルアセンブリ

cell assembly

≪同≫ 細胞集成体

D.O.Hebb が心理学的考察により 1949年に提唱した脳の情報処理の単位。

ヘッブの法則に基づく機能的な結合により随時形成されるニューロンの集団であり、集団を構成するニューロンは特定の情報に応じて同期して活動する。

セルアセンブリの活動により、複数の異なる刺激に基づく近くや記憶の体制化、断片的な刺激から生じる全体像の近くや想起、泰的な刺激を必要としないイメージ形成や思考などが可能となると考えられている。

セルアセンブリが実際に存在するかどうかは長い間不明であったが、近年、動物が特定の情報を認識したり記憶したりする際、多数のニューロンが同期して活動することが報告されており、その実在が示唆されている。

岩波 生物学事典 第五版 ©Yoh Iwasa・Shigeru Kuratani・Naruya Saitou・Hirokazu Tsukaya / Iwanami Shoten, Publishers

ヘッブの法則