重度認知症者の介護者への指導・支援にはどのようなものがあるか
介護者にフォーカス当てた支援によって、介護者の生活の質 quority of life(QOL)の維持や心理的負担を軽減することができる。多職種チームによって医療と介護が継続的に受けられるよう援助することが推奨される
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重度認知症者対する安楽を目標とするケア confort care に関する家族向けの小冊子が役に立つ可能性がある。小冊子の内容は、Alzheimer 型認知症の進行に伴って生じる症候、意思決定、治療の内容などからなり、カナダとオランダ、イタリアの認知症者の遺族から一定の支持を得たという
電話を介した支援も有効である。6ヶ月間に 16回の電話によって、具体的な教育的指示をセラピストが計画的に与えることによって、介護者のうつ状態と被介護者の行動が改善されたという
重度認知症者の介護は介護者に 24時間 365日の負担を強いることから、レスパイトケア利用が推奨されている。しかし、レスパイトケアに関する質の高い研究は乏しく、今のところその有用性も有害性も明らかにされていない