余暇活動・社会参加・精神活動・認知機能訓練・音楽など芸術活動は認知症の予防や高齢者の認知機能低下の予防に有効か

認知訓練は認知機能低下予防に効果的であるという報告と、有意な差は無いという報告があり、一定しない。認知訓練と運動は認知機能低下のリスクを低下させる。余暇活動は定義が明確で無いため、今後さらに解析が必要である

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余暇活動には知的要素(ゲーム、囲碁、麻雀、映画・演劇鑑賞など)、身体的要素(スポーツ、散歩、エアロビクスなど)、社会的要素(友達に会う、ボランティア活動、旅行など)が含まれ、余暇活動は認知症や Alzheimer 型認知症発症の抑制効果があるという報告が多い。中年期から老年期の余暇活動は Alzheimer 型認知症発症の抑制効果があるという報告が多い。中年期から老年期の余暇活動は Alzheimer 型認知症を発症するリスクを低減するという観察研究もあるが、余暇活動の定義が明確で無いため、今後さらに解析が必要である

認知訓練(CQ3A-7-1)は記憶に関する機能低下予防に効果的である可能性があるという報告と、有意な差はないという報告がある。認知機能訓練と運動を行うと、認知機能低下のリスクが減少するというランダム化比較実験 randomized controlled triar(RCT)の報告がある

瞑想療法は 6件の RCT を含む 12件の報告がある。多くは偏りがありサンプルサイズも小さいが、認知機能低下を予防する可能性が示唆されている

音楽療法の予防効果については不明だが、認知症者に対する RCT のメタアナリシスの報告では、認知機能よりも認知症の行動・心理症状 behavioral and psychological symptoms of demantia(BPSD)、不安などの改善に効果があるとされている

芸術療法の効果については、症例報告や小規模なデータの報告があるのみである


認知症疾患診療ガイドライン

経過と治療