11-3 嗜銀顆粒性認知症の治療法
嗜銀顆粒性認知症の治療法はどのようなものか
嗜銀顆粒性認知症に特異的な治療法はない。実際には Alzheimer 型認知症に準じた治療が行われるが、本症ではコリンエステラーゼ阻害薬の効果は Alzheimer 型認知症や Lewy 小体型認知症ほどは期待出来ない
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嗜銀顆粒性認知症に特異的な治療法はなく、臨床的に本症が疑われた場合でも、Alzheimer 型認知初に準じた治療が行われる〔認知機能障害に対するコリンエステラーゼ阻害薬や行動・心理症状 behavioral and psychological symptoms of demantia(BPSD)対する非定型的向精神薬など〕。本症では Meynert 基底核のコリン作動性神経細胞の脱落は軽微であり、コリンエステラーゼ阻害薬の効果は Alzheimer 型認知症や Lewy 小体型認知症ほど期待出来ない。嗜銀顆粒性認知症が疑われた場合でも、Alzheimer 型認知症あるいはその合併の可能性を想定し、それに対する治療をしているのが現状である