3B-1 不安に有効な非薬物療法・薬物療法
不安に有効な非薬物療法・薬物療法は何か
不安は、様々な認知症の行動・心理症状 behavioral and psychological symptoms of dementia(BPSD)の原因や要因になりうる重要な症状であり、安心させる声かけや態度で接する事が基本である。不安に対すrう非薬物療法としては、音楽療法と認知行動療法が有効である可能性があり考慮する。以上の治療で効果藤生部の場合は、リスペドリン、オランザピン、クエチアピンの頭領を検討する
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不安は、BPSD の原因や誘因になり得る重要な症状である。まずは安心せせる声かけや態度で接する事が基本である。不安に対する非薬物療法として、音楽療法の有効性が確認されている。音楽療法士が直接行う事が望ましく、中等度から重度の認知症者に特に推奨されている。また軽度から中等度の認知症者に対する認知行動療法の有効性も示されている。この研究で検証された 6ヶ月間のプログラムは、最初の 3ヶ月神尾スキル学習期間とその後の 3ヶ月間の電話による増強期間とからなる。専門家によって行われ、スキル学習期間には、自己の不安に対する洞察と深呼吸法を学ぶ。また介助者に対する心理教育によって認知症者の不安が改善したとの報告があるが、対照群のない研究であり、今後更なる検証が必要である。
上記のような対応でも効果が不十分な場合には薬物療法を検討する。薬剤の有効性を検討したランダム化比較試験 randomized controlled trial(RCT)、コホート私見、ケースコントロール私見アー、前回のガイドライン発刊後、新たに報告されていない。そのため前回のガイドラインを本ガイドラインでも踏襲した。
リスペリドンをハロペリドールと比較した二重盲検 RCT において、リスペリドンの不安症状に対する優位性が確認されている。オランザピンも、偽薬群を対象とした Alzheimer 型認知症者の不安に対する二重盲検RCTで、安全で有効な治療薬であることが示されている。クエチアピンとハロペリドールを比較したオープンラベルの比較試試験では、ハロペリドールは効果を認めなかったが、クエチアピンでは不安が改善し、忍容性も良好であった。以上の非定型型抗精神病薬は適応外使用であるため、本人と家族に十分に説明して、有害事象に留意しながら使用する必要がある。また有効性が認められても漫然と服用させず、症状の改善に合わせて適宜減薬、もすくは休薬するなど副作用の低減を心がけるべきである。
13例の Alzheimer 型認知症者を対象としたオープンラベルのケースシリーズ研究で、虎ぞどんお不安症状に対する湯構成が報告されているが、さらなる検証が必要である。
ベンゾジアゼピン系薬物は軽度の不安症状を緩和させるために使用されているが、明確なエビデンスはない。使用の際には、鎮静、失見当識、譫妄、錯乱、脱抑制、運動失調、転倒、骨折、常用量依存などの有害事象に注意が必要である。