文書の過去の版を表示しています。


Lewy 小体型認知症 dementia with Lew bodies(DLB)の認知機能障害の薬物療法はあるか

DLB 患者の認知機能障害に対してコリンエステラーゼ阻害薬の有効性を示す報告がある

1B


DLB の認知機能障害についてはコリンエステラーゼ阻害薬やメマンチンの有効性が報告されている。本邦では DLB の認知機能障害に対して、アリセプトが保険適用である。これまで行われた 10 のランダム化比較試験 randomized controlled trial(RCT)のメタ解析では、両者とも安全性は高く全般的印象度 clinical global impression of change(CGIC)は改善するが、認知機能改善効果はコリンエステラーゼ阻害薬のみに認められている。また、2012年のコクランレビューによると、認知症とは言えないレベルの認知機能障害を呈した Parkinson 病 congnitive impairment in Parkinson's disease(CIND-PD)、認知症を伴う Parkinson 病 Perkinson's disease with demantia(PDD)、DLB 患者を対象とした 6つの大規模試験では、特に PDD において全般評価、認知機能、行動障害、ADL の改善がコリンエステラーゼ阻害薬で示されたが、DLB 患者を対象とした 1つの試験では有意な改善は示されなかった。Lewy 小体病を対象とした 2016年の 17 の大規模試験のメタアナリシスの結果では、コリンエステラーゼ阻害薬は運動症状を損なうこと無く、認知機能に有用であるとしている。

DLB/PDD の薬物療法アルゴリズムを 図1 に示す


認知症疾患診療ガイドライン

Lewy 小体型認知症