7-10 Lewy 小体型認知症の非薬物的介入
Lewy 小体型認知症 dementia with Lew bodies(DLB)の非薬物的介入にはどのようなものがあるか
DLB においても非薬物的介入は重要と考えられ、適切なケアや環境整備が推奨される
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DLB においても適切なケアや環境整備など非薬物的介入は重要と考えられる。ただし DLB の認知症の行動・心理症状 behavioral and psyochological symptoms of dementia(BPSD)や生活機能の改善に非薬物的介入は効果がある可能性があるが、これまでのところ研究報告は見当たらない。ただし認知障害や幻視は、覚醒レベルや注意レベルの低下で悪化するため、社会的交流や環境刺激などの効果がある可能性がある。DLB の BPSD に対しては、パーソンセンタードケアを基本としたアプローチやケアの改善がまず行われるべきである。また認知症全般には、興奮のきっかけ(痛み、恐怖、幻覚、妄想、環境)となっていることがあればそれを除くことが推奨される。メタ解析の結果から、介護者に対する介護のアドバイス、介護者への支援、ストレスマネジメント法の取得の働きかけが BPSD を低減することが示されているため、DLB に対しても有用な可能性がある。Parkinson 病では、転倒や歩行障害に対する非薬物的介入とシットえ歩行訓練リハビリなどが有用とする報告はあるが、DLB ではエビデンスに乏しい