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認知症を含めたてんかんお対応はどのように行うか

旧来の抗てんかん薬は認知機能を悪化させる有害事象が報告されており、認知症高齢者への使用は注意が必要である。新規抗てんかん薬は漸増法などの工夫を行えば比較的忍容性が高く、有効である

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認知症では脳機能障害が進行するにつれて、全般若しくは部分発作などのけいれんのリスクが対照群に比較して 6倍高くなる。特に Alzheimer 型認知症ではアミロイドβ(Aβ)の蓄積により海馬に於ける皮質線維連絡 cortical network の過興奮が生じ、認知機能障害を生じると共に海馬がてんかん発作の焦点となりうる。記憶障害を伴う軽度認知障害若しくは Alzheimer 型認知症外において、認知機能障害が特に若年で修験するケースでは側頭葉を発作焦点とするてんかんが多く、一過性の記銘力障害が出現しやすい。また、家族性 Alzheimer 病では、けいれんやミオクローヌスなどをきたす家系の多くの報告がある。Cheng らはアジア人での Alzheimer 型認知症者と非 Alzheimer 型認知症者において、年齢調整したてんかんの年間発症リスクが 1.85倍高くなることを報告している。


認知症疾患診療ガイドライン

治療