進行性核上性麻痺 progressive supranuclea palsy(PSP)の認知機能障害に有用な治療法はあるか

PSP の治療法は開発されておらず、それぞれの将校に対する対症療法があるが、認知症症状に特有な治療法はない

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PSP に帯する原因療法、症状緩和、発症予防に関する治療法は開発されていない。現時点ではそれぞれの症状に対する対症療法が行われている。それぞれ、他疾患で有用であった薬物を導入しているが、PSP での有効性は確かめられていない薬物が多い。

1. PSP 精神症状に対する薬物療法

2010年の Liepelt らの報告によればコリンエステラーゼ阻害薬の中でリバスチグミンでのみ認知機能が改善したとの報告があるが、小規模の観察研究であった。前回のガイドライン以降報告された他の PSP に対する臨床試験は下記に示すようにすべて良好な結果を得ることは出来なかった。また、最近、間葉系幹細胞移植が開始されており、実験的な治療方法が開発されつつある


認知症疾患診療ガイドライン

進行性核上性麻痺